今の場所に移住して来て、これといった不満もなく暮らしています。
しかし唯一、田舎ならではだなぁーとガッカリしたことがあります。
住んでいる地域で、子供の学区毎にある"地区の会"というものがあります。
当初、引っ越してすぐにその年度の長であるお母さんが訪問して来て、その地区の会の説明をしてくれました。
前の居住地では加入していなかった(加入率もそんなに高くなかった)ので、今回もあまりその気はなかったけど、転校生で友達がいない状態なので、子供に横の繋がりができたらという考え一つで加入しますと返答しました。
しかし加入はしたものの蓋を開けてみると、この地区にはウチの子供と同性の同級生がおらずここで友達ができる様子もないし、子供の夜の習い事と地区の集まりが被ってほとんど出席できない。
極めつけは長のお母さんの役割が大変過ぎて、習い事でも役員が回ってくる(これがめちゃくちゃ激務)ことが分かっていたので、両立なんてとても無理と思って4ヶ月ほどで地区の会を退会したいと申し出ました。
散々地区の会でお世話になってから、自分の番が回ってきたときにできないと言うのも申し訳ないと考え、早めに決断したのでした。
会自体は強制でもないので、あっさり退会して離れられると思っていたところ、何だか雲行きがおかしいのです。
長のお母さんと改めて会って話をすることになっていたところ、その方が別の会員のお母さんを伴って来ました。
子供の学年が上のハッキリ物を言うタイプの人でした。
その人に、退会してもいいけどやめるのならもうこの先、店などで顔を合わせても挨拶しないと言われたのです。
愕然としました。
引っ越して来て間もない、知り合いもほぼいない、土地勘すらあまりない状態で、こんなことを言われてとてもショックを受けて、このままやめたら平穏にここに住み続けられないのではと怖くなりました。
この人に挨拶されなくても別に構わないのだけど、横の繋がりに広げられて村八分みたいになったらどうしようという不安に襲われました。
この後数日考えた結果、退会することを断念したのでした。
しかし、この時のわだかまりは未だに消えません。
他の近所の人で、このようなことを言ってくるような人たちはおらず、付き合っていくとほとんど良い人たちばかりだったのは救いでした。
場所によって程度の差はあると思いますが、都会では経験することのない田舎特有の陰湿さにぶち当たることがあります。
こればかりは、住んでみないとなかなか分からないものです。
が、以前のベッドタウンはよそから来た人ばかりだったのでそのような雰囲気は感じられず、今の場所は昔から長く住んでいるお年寄りの多い地域です。
そのような地域柄の差が、このような違いも生んでいるのではないかと経験上私なりに考察しています。